圧力鍋の基本・選び方

知られざる圧力鍋の2つの方式【おもり式かスプリング式か】

圧力鍋には大きく2つの方式があります。それは「おもり式」と「スプリング式」。

最近はスプリング式が主流になってきているものの、昔ながらのおもり式にもファンは多く、実際にメリットも大きいんです。

ここではおもり式とスプリング式の圧力鍋の違いについて解説していきます。

おもり式圧力鍋の特徴

おもり式の圧力鍋は、鍋フタの中央にグラグラ揺れるおもりが乗った伝統的なタイプ。

火にかけて数分するとおもりがカタカタと揺れ始めて、蒸気が漏れて火を弱めるタイミングを教えてくれます。

構造がシンプルでお手入れがラク

おもり式の一番のメリットはシンプルな構造

すべてのパーツを簡単に取り外すことができるため、毎日のお手入れも簡単です。

構造がシンプルだということは、故障の心配も少ないということ。たとえ不具合が起きても、パーツを取り外してゴミを取り除けば正常に動くようになったりします。

安全性が高い

シューシューと蒸気を出し、おもりがカタカタ揺れる様子は、圧力鍋初心者さんなら見ていてちょっと心配になると思います。

だけどこの「心配になる」というのが安全に繋がる大切なポイント。怖いからこそきちんと手順を確認し、基本に忠実に圧力鍋を扱えるんです。

きちんとした方法で扱えば、圧力鍋はとっても安全な調理器具。見た目が不安なくらいがちょうどいいんです。

おすすめはワンダーシェフ

おもり式圧力鍋の中で、初心者さんのために私が一つだけ選ぶならワンダーシェフの「あなたと私の圧力魔法鍋 片手 3L」

ちょっとネーミングは微妙な気がしますが国内メーカーで、ガスにもIHにも対応していて3リットルと使いやすいサイズ感がいい感じ。

なにより素晴らしいのが国内最高クラスの圧力の強さ。圧力が強いということは、素早く調理が終わるということ。

繊細な調理をしたいプロ級の料理人なら細かい圧力の調節も大切。だけど普通の主婦ならスピードがなにより重要ですよね。

お値段は約7千円と少しお高めですが、長く良い品を使いたい人にはこれくらいの価格帯がおすすめ。丁寧に使えば10年くらい余裕で持ちます。

スプリング式圧力鍋の特徴

音が静かで蒸気が出ない

スプリング式圧力鍋では「シューシュー、カタカタ」という音は一切出ません。

以前のおもり式に比べると格段に静かで安心感があるので、今の家庭では定番の存在になっています。

ただし音が静かということは、火を弱めるタイミングがわからないというデメリットにもなっています。鍋とにらめっこしておく必要があるので、かえって面倒でもあるのが問題。

圧力を調整できる

おもり式の圧力鍋では細かい圧力の調整などできません。でもスプリング式ならこれが可能。

フタについているダイヤルを回すことで、2段階3段階と圧力の強さを調節することができるんです。

例えばスジ肉などをトロトロになるまで調理したい時は強圧、野菜を適度な柔らかさにしたい時は弱めなど色んな使い分けが可能。これは確かに便利。

お手入れがやや難しい

スプリング式圧力鍋の構造はやや複雑。スプリングや調節ダイヤル周りはほとんどの製品で取り外しできず、ちょっとモノが詰まっただけでメーカー修理に出すことになる可能性もあります。

だからスプリング式圧力鍋を購入する際は、アフターサービスのしっかりした国内メーカーを選ぶのがおすすめ。

もちろん海外メーカーでも保証がしっかりしたメーカーもありますが、海外を相手にすれば当然時間もお金も余計にかかることになります。

おすすめはパール金属

スプリング式でおすすめするのは断然パール金属の圧力鍋

アマゾンで圧力鍋を検索すると、必ず上位に表示されるベストセラー商品です。

値段が安すぎて心配になる人もいると思いますが、50年以上の歴史を持つ日本の会社なので大丈夫。新潟に本社があるそうです。

パール金属の圧力鍋で選ぶべきは2.5Lか3.5L。大きさについては別の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。

メリット・デメリットを把握して購入を

おもり式とスプリング式は、同じ圧力鍋でもけっこう特性が違うもの。後で後悔しないように、双方のメリット・デメリットを知ったうえで購入してくださいね。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA