圧力鍋を安全に使うために必要なのが、日々の正しいメンテナンス。
メンテナンスと言っても難しいことなんてありません。ちょっとの手間を惜しまなければ、重大事故の危険性はグッと抑えることができます。
圧力鍋のメンテナンス方法
・目詰まりのチェック
・パッキンのチェック
・洗浄と保管
目詰まりがないか確認
圧力鍋の事故として最も多いのが、鍋の中が異常高圧になって爆発すること。
だけど圧力鍋にはいくつも安全装置がついてあって、そう簡単に爆発なんてすることはありません。その安全装置を無効化してしまうのが目詰まりです。
調理中の目詰まりは豆の皮やシチューなどのトロミが原因のほとんど。これらは圧力鍋の説明書にきちんと記載されているはずです。
調理の前の段階で、すでに目詰まりしてしまっていることも考えられます。だからノズル(蒸気口)が詰まっていないか毎回確認する必要があるんです。
これは実際面倒な作業だと思います。だけど圧力鍋を安全に使うなら必要なこと。
パッキンに劣化がないか確認
目詰まりと同様に危険性が高いのがパッキンの劣化。
圧力鍋のフタにはゴム製のパッキンが装着されていて、これのおかげで中の密閉性が高く保たれます。
だけど何年も使っていると当然、ゴム製部品は劣化していきます。「交換は費用が高いから」と躊躇している人も多いと思いますが、あまりに劣化が進むと事故につながります。
具体的な事故例は中身の熱湯の吹き出しです。劣化の初期には泡が漏れる程度だと思いますが、これが進んでいくと突然内容物がシャワーのように噴き出すという事態が考えられます。
爆発してフタが飛ぶよりはマシな事故ですが、これだって実際に自分の家で起きたら大変な事故。顔に大やけどを負っても不思議ではありません。
メーカーの説明では1年に1度程度の交換ということですが、さすがにそこまでは必要ないとは思います。使用頻度にもよりますが、3年も使えば交換したほうがいいでしょう。
洗浄と保管
ノズルの目詰まりやパッキンの劣化を防ぐには、日々の洗浄と保管方法が大切になります。
面倒でも部品はすべて取り外して洗いましょう。特にパッキンに食材の残り汚れが付着していると、劣化を大きく早めてしまう原因にもなります。
きちんと乾燥させてから棚にしまうのも大切なこと。
大きい圧力鍋があると邪魔だからと、ついつい水分が残っている状態でパッキンを装着して保管してしまう人もいると思います。だけどこれはダメです。パッキンが簡単に劣化してしまいます。
丁寧なメンテナンスを心がけて
以上の3つのポイントを守れば、圧力鍋は長く安全に使えるパートナーになります。
長く使っていると感覚がマヒしてくると思いますが、圧力鍋って一歩間違えば重大事故につながる危険な器具。取り扱いには十分注意してメンテナンスしていきましょう。
ワンダーシェフ 圧力鍋のお手入れ
http://www.wonderchef.jp/cooker/use/care.html